一定のリズムで風にゆれるカーテン
うすいレースの向こうに見えるもや
5月にしてはひんやりとした空気が
僕の部屋をのぞいていく


少しずつ風はつよくなり
干したズボンはあわててハンガーにしがみつく
ズボンを助けに窓の外へ手を伸ばすと
アスファルトから昨日の雨のにおいがした


今にもぽつりときそうではあったが
僕は窓を開けたままにしておいた
冷たい風にさわっていたくて
そしてそのまま攫われたくて


ついにぱたぱた雨が降りだす
窓のわずかな隙間から雨が部屋に滑りこむ
雨粒をはこぶ風をつかもうと
僕はいつまでも窓を閉められないでいた











追記‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
雨、窓から見るの好きです。台風とかも部屋から見る限りは好きです。
そのうち梅雨になりますが、湿っぽいと暑くて疲れちゃいますね。
髪もぺとぺとになるし。