空の青さをとぷりと地面に落としてしまった
見わたすかぎりのネモフィラ畑
きっとここでは
ネモフィラ以外は生きてゆけないのだろう


風にさざめきつづける青い絨毯のなかで
僕はひとりだった
ただ風に揺られるために生きられないこと
ぬるい日常のゼリーから出られないこと





やがてネモフィラが西日におおわれ
あたりは一層まぼろしのように感じられた
何千の青い瞳にみつめられ僕は
彼らの下で生きる黒い土になりたかった











追記‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ひたちのネモフィラ、見に行ってみたいです。
でもきっと人が五億人くらいいるでしょうね、見頃には...
ひとごみいやだ...